マイナンバーカードの取り扱いに思う
2020年1月8日(水)、おつかれさまです。今日は風がすごかったですね。まだ1月なのに春一番を思わせる強風でした。木枯らしとはいえない暖かさですし、やっぱり地球がおかしくなっているのかな?
ところで、今日は、イランの状況も気になるけれど、業務ネタでマイナンバーについて少々。
医療保護入院した被後見人の自宅でこういう葉書が発見されました。
個人番号カードの受領について
あなたが申請された個人番号カードについて、交付通知書(ハガキ)をお送りしましたが、お受け取りがまだのようです。
つきましては、下記の①~④をお持ちになりご本人様が表面記載の交付場所までお越しください。
お受け取りいただけなかった個人番号カードは破棄され、今後必要な場合は再申請していただくようになります。
しかし、このハガキと同時に、ご本人は個人番号カードもお持ちでした。うーん、このハガキと入れ違いにご本人が個人番号カードを受領したのかな?
でも、このハガキの表面には1月6日までに取りに来るように書いてあります。一昨日です。ご本人は数か月前から買い物もできないほど認知症が悪化しています。市役所までカードを受領しに行ったとはとうてい考えにくい。
昨年末、うちの事務員さんが気を利かせて、市役所に問合せをしてくれていました。市職員が言うには、後見人就任が確定してから手持ちのカードの有効性を確認してくれとのこと。
早速今日、後見人に就任したばかりの私が問合せたところ、本人がカードを紛失したとして再交付申請をしておきながら、再発行されたカードを取りに来ないのだそうです。一時利用停止という措置がとられていました。
この方の場合、わずか4か月ほどの間に預金通帳を7回再発行して、1ページ目にしか印字がない紛失通帳が全部きれいにとってありました。ですから、個人番号カードが何枚あっても不思議はありません。
市には、再交付カードを受領するには、後見人だけではダメで、本人も窓口に一緒に来てもらう必要があると言われ、入院などで本人が来れない場合は入院証明書と本人確認書類2通、後見人の登記事項証明書と本人確認書類2通が必要とか言われ、「そんなめんどくさいのならいらないや」って思ったら、一時利用停止解除申請というのがあって、それなら代理人で手続ができますよということなりました。
結局古いカードの一時利用停止を解除して、再交付申請を取り下げて新しいカードを破棄してもらうようにしたのですが、後見人の本人確認書類だけは、運転免許証だけではだめでもう1通を提示しなければなりませんでした。
一般的な本人確認資料は、顔写真の入ったものなら1点、保険証等の顔写真のないものなら2点ですが、なんで個人番号カードについては顔写真の入ったもの1点ではダメなのでしょう。
厳重にしているように見えて、そうではないと思います。免許証やパスポートなど顔写真が入ったものは偽造がたいへんでしょうが、後期高齢者医療保険者証や介護保険被保険者証なんていとも簡単に偽造できそうです。
運転免許証のほかに保険証まで提出させる意味がわかりません。そもそも成年後見人だけなら交付しないというのもおかしい話だと思います。本人が何の手続もできないから後見人が選任されているわけですから。
それなのに後見人と本人が一緒に取りに来いっていう取り扱いは、成年後見制度を理解していないとしか考えられません。個人番号カードの取り扱いについては、もっともっと改善しなければならない余地があるのではないでしょうか。(桐)
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