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2020年7月10日 (金)

遺言書保管制度スタート

 2020年7月10日(金)、おつかれさまです。

 法務局による自筆証書遺言書保管制度、本日からスタートです。

20200709

 遺言書が改ざんされたり、紛失したりすることを防ぐことができます。あくまで遺言書の保管が目的であって、遺言書の作成についての相談や遺言の内容の実現に寄与するものではありません。

 少し乱暴かもしれませんが、イメージとしては、法務局が遺言書についてのみ銀行の貸金庫の代わりとなると言えばわかりやすいでしょうか。

 法務局は遺言書の形式的検査はするので遺言が無効になることはないと思いますが、遺言の内容について相談ができるわけではありません。その点はくれぐれも誤解のないようにお願いします。

 司法書士になって19年。遺言書の改ざん事例にあたったことはありませんが、遺産分割協議の後に遺言書が出てきたという事例は何回かあります。

 せめて四十九日ぐらいまでに出てきてほしいものですが、故人が生前に遺言の保管場所を誰かに伝えておかない限り、なかなか発見されにくいものです。

 この問題は新しい保管制度を利用しても同じで、亡くなって死亡届が出されたら、遺言書保管の有無が法務局から相続人に自動的に通知されるというわけではないので、遺言書保管の事実を誰かに伝えておかなければなりません。

 相続権のない親族が、遺言書自体を預かっておくより、法務局にあると聞いておくだけの方が、ご親族の負担は軽そうです。もう一つ、メリットとしては家裁の検認が省けることでしょう。

 どれぐらい利用されるか見当もつきませんが、心配なのは一定の割合で永久に保管されてしまう遺言が出てくるのではないかということ。陽の目を見させるためには、やはり誰かに伝えておかなければなりません。

 私としては、これまでどおり自筆証書より公正証書をお勧めすることに変わりはありません。内容については、司法書士・弁護士・公証人に相談することをお勧めします。保管については、当事務所でも多少預かっていますが、どこに預けたかを必ず親族の誰かに伝えておいていただきたい。

 全くの個人的意見ですが、法務局は自筆証書に限らず、公正証書も預かればいいのに・・・と思ったりします。公正証書だって正本・謄本が紛失・消失してしまえば、公証役場に原本があっても同じことですから。(桐)

 

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