農業初心者から初出荷の桃をいただきました
2024年8月7日(水)、おつかれさまです。
農村部での後見業務はたいへんです。財産は、預金はほとんどなく遊休農地、山林、原野が数十筆、収入は農業者だから国民年金のみ。生い茂る草を刈らなければ近所から苦情は出るし、お決まりのように跡取りはいない、それがパターンです。
それでもありがたいことに、私が担当するケースはなんとかなっています。
(1)長期入院するNくんの両親が亡くなり、後見人に選任されました。いくつかの畑を農地中間管理機構を通じて貸付け、建築途中の住宅を東京から移住農業者(ニューファーマー)に貸しています。彼はマスカット作りに勤しんでいます。
(2)親族は県外居住のきょうだいのみという特養入所のTさん。先日永眠されましたが、亡くなる前に40筆以上の宅地・田・畑・山林・廃屋を移住者の桃農家に買ってもらいました。借りた土地より自前の土地がほしくなったのだそうです。
(3)子のない農家のTさん夫婦。私は妻の後見人で、夫婦が相次いで死亡し、戸籍調査で判明した父違いのきょうだいの子ら(甥姪)に無理にお願いして廃屋と田を相続してもらい、岡山市のアパートに住む若者に買ってもらいました。
彼は、九州から農業を学びにやってきて、倉敷市玉島北部の農村地域が気に入って永住しようと決め、安く買える農家住宅を探していました。
鍵もなく窓ガラスも割れてゴミだらけの廃屋を、一部屋ずつ片付けてまずは作業部屋として使い、いずれは住めるようにする計画だそうです。農作業の後、シャワーを使えるようになっただけでもありがたいと。
その農業初心者の若者が、今日事務所を訪れてシーズン最終盤の清水白桃を分けてくれました。樹を育てて今年が初めての出荷だそうです。最後まで木に残った熟れの遅い小粒の桃ですが、表面がとてもきれいです。ありがとうございました。
(4)被後見人Tさんのどうにもならないだろうと思っていた荒地を、農業と自然の中での子育てに取り組むNPO法人が購入してくれました。これは全く予想していなかったので、とてもありがたい。
玉島、船穂、真備、総社で農地がほしい方、ご相談ください。(桐)
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