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2024年9月

2024年9月30日 (月)

統合失調症のしくみ

 2024年9月30日(月)、おつかれさまです。

 月報司法書士9月号の特集は「心の病とケア」ですが、その中で京都大学大学院の松本卓也准教授が「精神疾患とは何だろうかーー特にうつ病、双極症、統合失調症について」という寄稿をされています。一部抜粋すると、

 統合失調症の幻聴は、多くの場合、頭のなかの独り言として始まる。私たちは誰でも、思考するときには頭のなかで言葉を浮かべており、それが頭のなかで音声のように「聞こえて」いる人が多い。そういった、頭のなかの思考は、自分が考えたい内容で占められており、「自分で考えている」という感覚を伴っているものだが、ときにはどうして出てきたのかわからないような内容が頭に浮かぶこともある。そのような出所不明の言葉がたくさん浮かんでくるようになった状態を、「自生思考」と呼ぶ。この自生思考が、徐々にその性質を変化させ、「自分で考えている」という感覚を失う。すると、「自分の頭のなかで誰かが考えている」と感じられたり、「その考えが誰か他人の声として頭のなかで聞こえる」と感じられたりするようになる。最終的に、その考えが外部から聞こえていると感じられるようになると、文字通りの「幻聴」の完成である。

 幻聴の完成に至る経緯がとても興味深いです。実は、昨日訪問したグループホームに入所中の被保佐人Iさん、暴走族がバイクのクラクションで自分の名前を呼んでいると言います。

 そもそもクラクションが本当に鳴っているのかも怪しいのですが、プ・プ・プ・プーという音が、〇・〇・〇・〇という自分の名前の呼ぶ音声として頭のなかに残っています。

 彼は親族の■■が暴走族に自分を探させているんだと解釈しています。彼は見つかりたくありません。なぜなら、かつてその親族に虐待されていたと自分では思っているからです。

 久々に病院から外出許可をとって、一緒に喫茶店にコーヒーを飲みに行ったNさん。最初は普通にしゃべるので退院して施設生活を始めてもいいような印象を持ったのですが、話の内容はほとんど妄想でした。

 数年前にお父さんが亡くなって私が後見人になったのですが、お父さんは時々面会に来てくれるし、一人っ子のくせに駅前で弟が肉屋を営んでいるし。この妄想はどうやったら・・・。

 でも改善された方もいます。被後見人Kさん、夫は織田裕二で自分は天皇家の出身、母親が宮家から自分をもらって育てたようです。無茶苦茶長い宮家の家名をお持ちで、病院の男性スタッフは何人も自分の子で長男の〇〇、二男の□□と紹介してくれました。

 その彼女が、今は退院して一人暮らしを始めて、B型作業所でも仕事を始めました。今は妄想はありません。

 人間の頭のなかって本当に不思議なものです。(桐)

 

 

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2024年9月28日 (土)

相続登記、売買登記、遺産分割の意思能力

 2024年9月28日(土)、おつかれさまです。

 さて、業務日誌です。

 5年ほど前から農地売買の話があったそうですが、相続未了のため話は進んでいなかったそうです。当事務所に依頼が来て1年近くかかって相続登記までは完了しました。でも、相続人の認知症が進んでしまって・・・。

 私見ですが、売買には相続登記申請よりもより高度な意思能力が必要であると考えます。意思能力不十分であれば、売買は難しいです。しかし、売却したい理由が売主の療養と家族の生活のためだということもわかっているので。

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 買受希望者が事務所に来所されました。地元のブドウ農家です。「今年初めてとったブドウです」と2箱もいただきました。ありがとうございます。別にブドウで買収されたわけではありませんが、正攻法で売買まで持っていこうと思います。

 午後には、障害者のホームを訪問し、遺産分割協議証明書に署名押印を受領しました。療育手帳を有する知的障害という話ですが、話を聴いてみると発達障害の傾向が強いと思いました。

 1時間以上もいろんな話をしながら、遺産分割協議をする能力は十分と判断しました。一口に意思能力と言っても、売買登記の申請、相続登記の申請、遺産分割協議、様々な局面で必要とされる能力には違いがあると考えます。(桐)

 

 

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2024年9月27日 (金)

生活保護と転居費用

 2024年9月27日(金)、おつかれさまです。

 さて、業務日誌ですが、今日もいろんなことがありました。その中の一つ、生活保護受給者の転居費用について書きます。

 保護受給者が転居する場合、それがやむをえない事情によるものであれば、転居費用は一時扶助で支給されます。自己都合によると判断されれば支給されませんが、その辺の判断は微妙です。

 ある被補助人さんが老健施設を出て自立することになり、本日、不動産屋で賃貸借契約を締結しました。転居費用として、敷金、礼金、一か月分の前家賃、火災保険料、仲介手数料の全額が支給されました。

 これとは別に倉敷市では、布団代21,900円まで、家具什器代34,400円までが支給されます。通常は見積書を提出しますが、私が立て替えて布団一式、冷蔵庫、洗濯機を購入し、市に請求する形にしました。

 なお、テレビ、電子レンジ、炊飯器、カーテンは大家さんが善意で用意してくれました。本当に何もない、布団はもちろん、自分の箸と茶碗さえ持っていない、そんな方なので本当に助かります。

 関西出身の方ですが、職人気質の頑固者で言い出したら聞きません。家族にも迷惑をかけて、居住した〇〇県でも〇〇府でもいわゆるタコ部屋暮らし。数人が共同で住んでそれぞれが生活保護を受給していたようです。

 保護費のピンハネが目的だったのだろうと想像できますが、本人に搾取されている自覚はありません。住まわせてもらって家賃を払うのは当たり前、むしろ世話になっているという感覚です。

 知人から仕事を紹介すると言われて5年ほど前に倉敷に流れてきて、知人が所有する空き家に数人で居住しました。ここでも生活保護ビジネスのにおいがしますが、本人は全く無自覚です。

 ところが、その知人が急死して水光熱費も払えなくなり、同居者たちはバラバラに。知人の死亡後、保護費を受け取るための自分名義の銀行口座が勝手に作られていたことを知り、驚いていました。

 一人取り残されて行くところのない彼は、とりあえず老健施設に。そして、高齢者支援センター、老健施設、福祉行政とも相談しながら補助開始申立てへ。

 というような経緯で、自分のわずかな衣類以外は何も持っていませんでした。認知症は軽度で運動能力は高いので、施設に閉じ込められいるのが、本人にとっては我慢なりません。

 客観的に見て就労は無理ですが、「仕事を探す。行けば仕事はいくらでもある」と関西方面に行って、2日連続で警察に保護され、自分がどうやって倉敷に帰ってきたのかも覚えていません。

 施設から出れば、また一人で関西に向かい、保護されて迎えに行くことを繰り返す可能性は大ですが、補助レベルの方を施設に閉じ込めておくわけにはいきません。という事情からアパートを借りることになりました。

 言いたかったのは、生活保護受給者が転居する際には、やむを得ない事情なのか、自己都合なのか、初期費用を一時扶助でどこまで出してもらえるのか、その辺りの確認が必要だということですが、今後が大変だろうなというぼやきも半分です。おつかれさまでした。(桐)

 

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早島町にて登記相談始まる

 2024年9月27日(金)、おつかれさまです。

 本日、岡山県司法書士会倉敷支部長として、広報部長とともに早島町長を表敬訪問し、早島町における司法書士による定期的な登記相談についての「覚書」を締結して参りました。

 10月9日から隔月の第2水曜日、早島町から会場・受付業務等の提供を受けて登記相談を行うことになります。今年4月1日から相続登記の義務化が実施され、相続関係の相談はかなり増えています。

 早島町民のみなさんのお役に立つよう、お力になれれば幸いです。(桐)

 

 

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2024年9月26日 (木)

後見人司法書士が被後見人を代理して行う登記申請

 2024年9月26日(木)、おつかれさまです。

 今日の一番のニュースは袴田さんの無罪判決だと思っていたら、ワイドショーは兵庫県知事の記者会見ばっかり。そして、司法書士界にとって衝撃のニュースが・・・。我々は、日々まっとうに仕事をするのみです。

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 同業者に仕事を回した御礼としていただきました。ありがとうございます。

 2024年4月28日の記事「後見人が代理して行う担保提供と保証の可否」をご覧ください。

 そこから一歩進めて、後見人である司法書士が、所有者であり担保提供者である被後見人を代理して抵当権設定登記を申請できるかどうか。

 いろんな意見があると思います。できるかどうかという設問であれば、できると私は思いますが、こういうケースの抵当権設定や所有権移転登記の申請は第三者の司法書士にやってもらうほうが賢明だと思います。(桐)

 

 

 

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2024年9月25日 (水)

追悼 金魚さん

 2024年9月25日(水)、おつかれさまです。本日2本目の記事です。

 2019年11月21日、当事務所に亀とメダカとランチュウ5匹がやってきました。とあるスナックのママさんが医療保護入院したためです。ママさんも保護されましたが、金魚たちも私が保護しました。

 当時の記事は、「いきものがかり」を参照してください。ついでに「金魚が増えました」もご覧ください。

 5匹いたランチュウが1匹ずつ減っていき、そして最後の1匹が本日亡くなりました。ご冥福をお祈りいたします。

 特養に入ったパーキンソンのおばあちゃんが、かわいがっていたお祭りの金魚はとても元気です。(桐)

 

 

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苦情なら別の時間に

 2024年9月25日(水)、おつかれさまです。

 9月21日~9月30日まで2024 秋の交通安全運動だそうです。その最中ですから、街にはパトカーと白バイがあふれています。お巡りさんの多さに驚いたのは私だけではないようで、ある官庁でも話題になっていました。

 そこで、私も今朝の出来事をお話ししました。

 朝7時30分ごろ、車が対向車とようやくすれ違うことができる細い道路の、交差点から少し奥まった位置で白バイが停車していました。交差点から見えない位置で、遅れて交差点に入ってくる若干信号無視ぎみの違反車両を狙っていたのでしょうね。

 そして、違反したのであろう車がセブンイレブンの駐車場に呼び込まれて、切符を切られていたのか、注意だけで済んだのか、それはわかりませんが、白バイ警官は白バイを降りてその車のところまで行って、運転手と話をしていました。

 問題は、その間、警官が乗っていない白バイが路上に止めたまま。

 なんせ朝の交通量の一番多い時間帯ですから、出勤の乗用車が道路に止められている白バイを大きくよけて右側通行で何台も通過していきます。私が目撃したときは対向車がなかったのでよかったのですが、路上駐車の白バイは明らかに交通の邪魔です。

 取り締まりをするなとは言いませんが、やり方はもっと考えるべきでしょう。ちょっと迷惑だと思ったので、事務所に出勤して警察署に「苦情があります」と電話をしました。

 こちらの名前と職業を名乗って、取り締まりをしている場所を示して、交通妨害になっていると指摘したら、電話に出た警察官が「自分は宿直なんで、苦情なら別の時間に」と。

 うーん、さすがにこの対応はいかがなものかと。こんなもんなのでしょうか。「交通安全運動」という名の、違反切符売上強化期間なんでしょうね。ノルマがあるのかどうかは知りませんが、確かに売上は大事です。交通安全も大事です。(桐)

 

 

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2024年9月24日 (火)

カマキリ

 2024年9月24日(火)、おつかれさまです。

 連休明けの今日、朝は半袖では寒いほどでした。毎朝通うセブンカフェでは久しぶりにホットを注文しました。

 昼間はけっこう暑くなりましたが、それでも空が高くなって、雲も秋らしい形になってきて、いよいよ秋の到来です。

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 これは8月下旬のカマキリです。カマキリって昆虫の中で一番怖いイメージがありませんか。見てくれもいかにも鋭くてスマートで、みなしごハッチなんか、恐くて泣きそうですよね。

 交尾の際に約25%のオスはメスに食べられてしまうそうです。オスを食べたメスの方が、オスを食べなかったメスより、はるかに多くの卵を産むことができるようです。

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 今日とある駐車場で隣の高級車のドアにしがみついていたカマキリ。妊婦さんですよね。車のボディは産卵場所じゃないですよ。産卵直前のカマキリってこんな感じなんですね。

 今日も業務ネタになりそうな案件がたくさんあったのですが、それを書くには力が必要です。疲れ切っているので、こんな軽い雑談でお茶を濁します。失礼!(桐)

 

 

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2024年9月23日 (月)

墓参と復興

 2024年9月23日(月)、振替休日、2本目の記事です。

 昨日から一気に秋めいてきたので、衣装ケースの整理を始めました。服を捨てられないんですよね。断捨離ができない。25年ぐらい着ているアディダスのジャージとか。

 ズボンの胴回りのサイズは、80センチから95センチまであって、これぞ人間の成長の軌跡と言えそうです(笑) なんとかこの軌跡を逆に辿りたいと思料し、ただ今鋭意努力中でございます。

 さて、お彼岸ですから墓参りに行ってきました。

 桐家の墓は倉敷市船穂町の山の上、奥様の両親の墓は倉敷市玉島服部です。ありがたいことに車で10分もかからない距離なので、墓参は一度に済ませることができます。

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 写真は、玉島服部と真備町服部の境界にある極楽寺。周囲は稲穂が豊かに実り、青空が気持ちいいです。

 2018年7月の西日本豪雨では、小田川と、小田川に流れ込む高馬川、末政川、真谷川の堤防が決壊しました。極楽寺の西側を流れる真谷川はこの少し北側で決壊し服部地区を水浸しにしました。

 服部に墓参に来る度に、この辺り一帯が水浸しで消防隊に止められてその先に進めなかった当時のことを思い出します。そして、豊かな稲穂を見て復興を実感します。

 正月の地震に次いで、この度の水害でダブルパンチの被害を受けた能登の方々に対して、心よりお見舞い申し上げます。(桐)

 

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エルパンドールのザッハトルテ

 2024年9月23日(月)、おつかれさまです。秋分の日の振替休日です。

 昨日、県外の大学生にゆうパックで食料品を送れとの指示で、休日に市内で唯一窓口が開いている倉敷郵便局に行ってきました。

 倉敷センター街に行ったついでと言っちゃなんですが、昔よく食べた "エルパンドール" のザッハトルテを買って家族でいただきました。 

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 久々にいただきますが、本当にうまいんだな、これが。特に杏ジャムがとってもいいアクセントなんです。お薦めです。

 ただ、お値段は1ピース500円(税込)と少々高めです。原材料費の高騰で、どこのケーキ屋さんもたいへんですから、しょうがないですね。

 残念なことにニュースによると、この買い物の2時間ぐらい後に、センター街の西の端の台湾ダイニング "羅鳳" さんが出火元で6軒の商店が全焼したようです。

 羅鳳さんといえば、1月3日に高校のミニ同窓会を開いた安くて美味しいお店です。詳細はわかりませんが、被害状況が気になります。(桐)

 

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2024年9月22日 (日)

長生きしてほしい理由

 2024年9月22日(日)、おつかれさまです。今日は秋分の日です。

 「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、今朝からめっきり涼しくなりましたね。岡山市の今日の最高気温は28.8℃で、9月になって初めて30℃を下回りました。

 不思議なもので真夏の暑い最中ではなく、この時期にどっと疲れが出てくる場合があります。せっかく夏を乗り切ったのに、気温の変化で体調を崩してしまわぬよう、お気を付けください。

 昨日、特養のケア会議に参加してきました。被後見人Oさんは95歳。就任して1年も経っていません。施設利用料の支払が滞り始めたと思ったら、一人息子の遺体がご自宅で発見されたというケースです。

 施設のフロアーには模造紙で作成した入所者の長者番付が貼ってあって、東の横綱は106歳、西の横綱は105歳。4名が100歳超で、95歳のOさんは前頭の下の方です。

 この施設の関係では、以前に96歳までがんばられた方を2人担当しました。ぜひその2人を超えてもらいたい。別の施設で100歳を超えるまで男性の方を担当したことがあるのですが、できればOさんにも健康なまま100歳超を目指してもらいたい。

 普通に健康で長生きしてほしいという思いとは別に、後見人の都合という部分もあります。いろんな事情があるのですが、この地域ではなかなか土地の売買が進みません。もちろん調整区域です。

 前述の96歳で亡くなった方の宅地は、今月売買契約が成立しました。2度キャンセルされて3度目の正直でようやくです。被相続人の顔も名前も知らぬ法定相続人に相続承認・放棄の期間を伸長してもらって、売買の目途が立ってから相続してもらいました。

 Oさんの宅地も同じ地域にあります。なかなか買い手がつきません。一度は売買契約の一歩手前まで行ったのですが、結局キャンセルされ、土地家屋調査士さんにも清掃業者さんにも、お詫びをしなければならなくなりました。

 もし、Oさんが亡くなられたら遠方の親族は全員相続放棄をするでしょう。その場合は、相続財産清算人を選任し国庫帰属の手続となりますが、荒れ放題になると、ご近所の苦情は間違いなく私のところに来ます。

 田舎ですからね、国の機関よりも顔の分かる地元の司法書士のほうが文句を言いやすいですから。そういうこともあって、できる限り相続登記未了土地は抱えたくない。私の都合でもあり、社会的な要請でもあると思うので。

 ということで、申し訳ないけど、後見人の勝手な思いもあって、Oさんにはできる限り健やかに長生きしてほしいと思っています。(桐)

 

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2024年9月21日 (土)

10月1日から郵便料金の値上げ

 2024年9月21日(土)、おつかれさまです。

 大谷翔平選手、今日も4打数3安打で1本塁打1盗塁、もう人間じゃないですよね。ほんまにすごいわ。

 さて、今日は雑談です。

 郵便ポストにもシールが貼られているように、10月1日から郵便料金が値上げされます。

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 定形郵便25グラムまでが84円→110円に、50グラムまでが94円→110円になります。

 この値上げは、我々のような事業者には大きいですよね。戸籍・住民票等の職務上請求はもちろん、依頼者・関係者との書類のやり取りも原本が必要な場合は郵便を使わざるをえませんから。

 ところで、今の時期に発送する郵便で、返信用封筒を封入する場合、返信用封筒には84円切手、110円切手、いずれを貼付すべきでしょうか。悩むところです。

 今日はこれだけ。雑談でした。(桐)

 

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2024年9月20日 (金)

避難行動要支援者

 2024年9月20日(金)、おつかれさまです。

 今日もいろんなニュースがありましたが、つかみとしてはやっぱりこれでしょう。大谷翔平選手、50-50到達、おめでとうございます。

 6打数6安打(3本塁打)10打点2盗塁なんて無茶です。40-40のサヨナラ満塁ホームランも劇的でしたが、今回もド派手。漫画のヒーローが現実に現れて、世界中のみんなを勇気づけているみたい。私も疲れているけど日々励まされている一人です。

 さて、業務日誌です。

 今日は、朝8時20分に事務所を出発して、井原→玉島→倉敷→岡山市内3か所→児島→水島→真備と回って、事務所帰着は18時30分。1日の走行距離は190キロで、先日の神戸までの片道の距離に匹敵します。うーん、さすがに疲れました。

 児島では、要介護2の独居知的障害者宅に市職員2名が訪問して、「倉敷市避難行動要支援者 個別避難計画」の策定です。彼の家は、海を埋め立てた住宅地にあり、平成16年の台風16号では堤防を越えた海水により隣の隣までは浸水しました。

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 南海トラフ大地震でも倉敷市は津波を想定しておらず、高潮注意報は警戒レベル2にあたり、その場合は垂直避難することにしました。

 大腿骨を骨折してから室内でも歩行器を使っている彼ですが、ここ数年は家の2階に上がっていません。とはいえ、いざというときは階段を這って上がってもらうしかありません。

 問題は警戒レベル3の「高齢者等避難」が発令されたとき、どうやって近くの公民館まで避難するのか。一人で歩行器で外を歩くのはとても危険です。介助があれば可能です。

 しかし、災害時にみんなの緊急避難が求められるときに、ご近所も高齢者ばかりで、彼を助けてくれるかというと難しいかもしれません。みんな自分のことで必死になるでしょうから。

 結局、地区の民生委員や自治会役員を頼るしかないという結論になったのですが、個別避難計画では事前にサポーターを依頼しておくことが必要です。

 民生委員さんはなり手がなくて大変だとよく聞くし、保佐人の私が彼の家に駆けつけるには平時でも車で40分かかるので無理です。

 いざというとき、一人一人の「避難行動要支援者」をどう助けていくのか、日頃から近隣住民の関係性がないと、なかなか難しいということを考えさせられました。(桐)

 

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2024年9月19日 (木)

相続放棄の前に期間の伸長を

 2024年9月19日(木)、おつかれさまです。

 岡山市の今日の最高気温は36.2℃らしいです。これで4日連続の35℃超え。明日は37℃の予報です。もうすぐ秋分の日だというのに。

 さて、業務日誌です。

 夫が亡くなった途端に様々な会社から督促状が来た。消費者金融、クレジット会社、携帯電話料金、車のローン等々。夫名義の財産はほとんどない。失礼ですが奥さんが家計を支えていたようです。

 しっかりした奥様は相続放棄の手続を取りたいとおっしゃいます。でも、相続放棄は、原則として相続開始があったことを知ってから3か月以内に家裁に申述しなければなりません。

 死後に届いた多くの督促状を1つ1つ点検しながら、おっとこれは・・・と思う場合があります。過払いの可能性があるケースです。特に配偶者に内緒で消費者金融と取引していたケースでは、家族に言えないまま長年にわたって払い続けていることが多いです。

 100万円を超える過払金が返ってきて、相続放棄をしなくてもよくなるケースも現実にあります。相続放棄の前に、可能性があれば「相続の承認又は放棄の期間の伸長申立て」という手続をお勧めします。

 相続の承認か放棄かを考える3か月という期間を、家裁に延ばしてもらう手続です。簡単にできるので、お勧めです。過払金の有無を調査してからでも承認か放棄かの判断は遅くはありません。今日のケースがまさにそうでした。

 それと、余談ですが、未支給年金の請求は相続人として権利行使ではないので、未支給年金請求をした方も相続の放棄はできます。奥様がよく勉強されていて、ちゃんと請求されていたので大したものだと感心したしだいです。(桐)

 

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2024年9月18日 (水)

原発ゼロを誰も言わない

 2024年9月18日(水)、おつかれさまです。

 今日は業務ネタではなくて、新聞記事からです。 

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 福島第一原発の事故から13年6か月。廃炉に向けての作業の入り口であるデブリの試験的取り出しの段階で何度も躓いています。

 廃炉にする技術さえないのに、原発を次々に再稼働させるのはどうかと思います。

 原発ゼロを主張していた河野さんがその主張を降ろし、立憲民主党の4候補もトーンダウンし・・・。

 自民党も野党も違いがなくなるよう気がして残念な気がします。

 原発ゼロへの道筋を具体的示してがんばってほしいものです。(桐)

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2024年9月17日 (火)

死亡退社手続で神戸まで

 2024年9月17日(火)、おつかれさまです。

 相変わらず暑いですね。さて、業務日誌です。

 今日は事務所出発が8時で、事務所帰着が16時半。神戸まで往復5時間の運転は、さすがに疲れました。新幹線を使えば所要時間は半分で済みますが、足の弱い高齢者連れなのでやはり車でないと。

 亡くなられた一人娘さんの勤務先を訪問し、同僚の方々に挨拶し、死亡退社の手続書類を十数枚も書いて、従業員証や社給スマホを返却し、最後に娘さんのデスクを見学しました。

 お礼に昼食を奢ってくれることになりまして、「鰻にしようか」と言ってくれたのですが、店に入ってメニューをみると、ひつまぶしとかうな重は4400~6600円。さすがに申し訳ないと思い、2200円の天ぷら定食にしました。 

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 働き盛りが両親より先に逝ってしまうなんて、病気だから仕方ないのだけど。我が身に置き換えると想像もできません。考えたくもないことが実際にあるんですね。

 最後に一つ、病気が分かった時点で、エンディングノートを残してほしかった。特にデジタル遺産について、銀行も証券もスマホになって、紙で残っていないと、パスワードがわからない限り何もわかりません。

 これからの相続の大きなテーマだと痛感しています。

 それから、もう1点、亡くなられた方は賃貸住宅に独居でした。当然解約して荷物を片付けたのですが、住宅解約後の郵便物はどこに届くのでしょう。「あて所に尋ねあたりません」で差出人に返却されるはずです。

 親元に転送するシステムはないでしょうか。郵便物はその方の遺産を特定する大きな手掛かりになると思います。(桐) 

  

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2024年9月16日 (月)

休みの日の電話

 2024年9月16日(月)、敬老の日、おつかれさまです。

 キウイの棚の間から見える空が青いです。まだまだ夏空、秋にはなりませんね。9月ってこんなに暑かったでしたっけ。

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 さて、三連休の最終日ですが、大して仕事は捗りませんでした。休みなのに電話がかかってくるんですね。

 エアコンのタイマーの切り方がわからないとか。アル中で精神病院に入院するからよろしくとか。腹が減ったからなんとかしてくれとか。

 3人とも全くの別人です。せっかくの休日なんで事務所にこもって書類を作ろうとしても、こんな電話が次々にかかってきます。1人目のエアコンの方は出動しました。

 それより3人目、腹が減ったからといって救急車を呼ぶな!しかも1日3回も。ちょっと腹が減ったぐらいで人間は死なん。救急隊の方には、本当に申し訳ありません。

 あと、最近、非営業日にかかってくる電話で多いのは、過去にうちの事務所で破産や再生の手続をとられた方で、CICの情報を取り寄せたら、延滞情報が消えてなかったという相談。不思議なことに毎日曜日に必ず1件そういう問い合わせが続いています。

 休みの日ぐらい仕事に集中させてください。お願いします。(桐)

 

 

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2024年9月15日 (日)

敬老の日に改めて

 2024年9月15日(日)、おつかれさまです。

 敬老の日だということで実家に行ってきました。お祝いにシャインマスカットのケーキ。

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 すっかり食が細くなった母親も、このケーキはしっかり食べてくれました。

 「もう長くないからな、後を頼むで」。母からそう言われたのですが、土地と家をどうしたものか。

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 実家の前に広がるこの田んぼは、うちの土地ではありません。耕作放棄地になって10年以上は経つと思います。時々草刈りをされているようですが、草ボウボウです。

 相続後、後継ぎが米作りをしないのか、できないのか。1年か2年、稲作を試みた時期もありましたが、すぐにもとの草ボウボウに戻ってしまいました。

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 ここは十数年前には菊などの花とや野菜作りをしていた畑でした。畑だったんですよ。

 我が家の田んぼは人に耕してもらっていますが、もう何年もできないと言われています。市街化調整区域ですから、売ることもできません。

 司法書士という仕事だけで精一杯なのに、農業に手を出すことは困難です。かといって、こんな草ボウボウの状態にしたくはありません。

 田舎の耕作放棄地問題、他人事ではありません。敬老の日に改めて、そんなことを思いました。(桐)

 

 

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2024年9月14日 (土)

初回1年報告はたいへんです

 2024年9月14日(土)、おつかれさまです。

 ちまたでは今日から三連休ですが、それにしても暑いですね。今日は訪問は1件だけで、きほん事務所内仕事だったので冷房の中で過ごせたのですが、外に出るとむっとする暑さに襲われます。

 さて、業務日誌です。

 今月は法定後見の1年報告書を5件家裁に提出する予定で、うち2件が初回の1年報告です。優秀な事務員さんが起案してくれ、私はそれを修正するだけでいいので、とても助かっています。

 ただ私の場合は特にかもしれませんが、初回の1年報告はとにかくたいへんです。成年後見制度を利用しようとする場合、何が何だかわからない状況だからこそ、後見人等が必要だからです。

 先月の初回1年報告は、心筋梗塞で心肺停止状態で救急搬送され一命を取り留めたものの、現在も意識障害が継続している独居自営業の方。税務申告を一切しておらず、住宅ローンほか多額の負債があって、親族の関与がなく事情がわからずたいへんでした。

 今月の初回1年報告は、脳出血で搬送され現在も意識障害が続く農業者と、火事で焼け出されて家を失い施設入所した高齢者。

 不幸な事故により自身の能力が低下し、家族がおらず、本人は何も準備をしていないために(それが普通ですが)、就任後は手探り状況で財産調査に着手します。

 1か月報告は期限を切られているのでわかる範囲で提出し、その後も調査を継続し、全容が明らかになった時点で処理すべきものは処理して、ようやく安定した状況になります。自営業の方なんてかなりたいへんです。

 私の場合、救急搬送されて引き受けるケースが多いので特別なのかもしれませんが、そんな事情で、初回の1年報告書と2回目以降の1年報告書は、書類の量が3~5倍も違います。

 裁判所への報告はあくまで報告であって、本来の後見業務の意義はご本人の支援にあります。報告の制度は、できるかぎり簡単にしてほしいと思うこの頃です。(桐)

 

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2024年9月13日 (金)

自殺予防週間です

 2024年9月13日(金)、おつかれさまです。

 毎年9月10日から9月16日まで「自殺予防週間」です。岡山県司法書士会倉敷支部は、倉敷市保健所、岡山弁護士会、倉敷市議会議員有志、ボランティア団体と協同で、自殺予防を呼びかける街宣活動を倉敷駅で行いました。

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 10月26日(土)、生きるを支えるフォーラムです。ご参加ください。(桐)

 

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2024年9月12日 (木)

境界確定測量で隣人にキレる

 2024年9月12日(木)、おつかれさまです。

 真夏の雲です。暑いです。夜になると秋の虫が鳴きますが、昼間は真夏の暑さです。

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 最近の私は、少々情緒不安定でしてキレやすくなっていますので、ご注意ください。昨日も某弁護士に怒ったし、今日も境界確定でお隣さんにキレてしまいました。大きな声でしゃべった点については、反省しています。

 なんで今日キレたかというと、成年後見人とはあくまで本人が生きている間の後見人であって、ご本人がお亡くなりになって以降は相続人への引継ぎしかできない立場です。相続放棄をされれば相続財産清算人選任しかありません。

 ところが、隣人は「後見人だろう、後見人なら草を刈れ」と言う。「亡くなったから後見人ではない」といくら説明しても、理解してもらえない。人を介して説明しても、直接説明しても、結局のところ「草を刈れ」と言う。

 一度成年後見人になったら、その人が亡くなった後も草刈りをし続けないといけないのか。法律関係者では当たり前のことが、近隣住民には通用しない。こちらとしては「文句があるなら裁判所に言ってくれ」と言わざるをえないですが、そういうと「偉そうにするな」と言われる。

 亡くなった被後見人が生前に会ったこともない相続人を探し出して、連絡をとって、「売買できそうだから相続放棄をしないでほしい」とお願いして、頼み込んで熟慮期間の伸長申立をしてもらって、ようやく境界確定測量にまでこぎつけたのです。

 草ぼうぼうにさせないために、元後見人として相続人との折衝を重ねて、なんとか相続→売買という道筋をつけたわけです。相続放棄→相続財産清算人→国庫帰属→荒れ放題という事態にさせないためにやっているのですが、わかってもらえません。

 成年後見人にはこういう苦労もあるのだというのを、裁判所には理解してもらいたいところです。(桐)

 

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2024年9月11日 (水)

読み仮名記載は来年5月26日から

 2024年9月11日(水)、おつかれさまです。 

 今日の朝刊ですが、戸籍氏名の読み仮名記載は2025年5月26日施行だそうです。

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 読み方の候補が通知で届き、施行後1年以内に訂正しなければ通知に記載された読み方が戸籍に載るようです。(桐)

 

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2024年9月10日 (火)

65歳はがきから

 2024年9月10日(火)、おつかれさまです。

 今日、年金事務所に行って勉強したこと。年金のしくみって、とにかく複雑すぎて、私にはよくわかりません。

 まず、被保佐人Kさんに「年金請求書」のはがきが届きました。年金の受取方法を選択するようになっています。

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  希望する年金の受取方法について

1 基礎年金・厚生年金を両方65歳から受け取る

2 基礎年金のみ65歳から受け取る(厚生年金は繰下げ予定)

3 厚生年金のみ65歳から受け取る(基礎年金は繰下げ予定)

4 66歳以降に年金を(繰下げ)請求予定

 上記の4点から選択して、はがきで回答します。ところが、被保佐人Kさんに送られたはがきは、3と4の選択肢が消されていて、1と2のどちらかしか選択できません。

 その理由は、Kさんはすでに障害基礎年金を受給しているからです。基礎年金部分を65歳前から受給しているので、(1)厚生年金(2階部分)を65歳から受け取るか、(2)厚生年金を繰下げとするかの選択しかありません。

 Kさんは、厚生年金を受給しなくても当分は預金と障害基礎年金で生活していける方なので、年金事務所で説明を聞いたうえで、厚生年金を繰下げ受給することにして、2を選択しました。

 そして、次の段階として「年金受給選択申出書」で、基礎年金部分を障害基礎年金とするのか、老齢基礎年金とするのかを選択する必要があります。一般的には障害基礎年金の方が高い場合が多いのですが、数字を示してもらって高い方を選択することになります。

 この辺りまでは理解できたのですが、次の被保佐人Aさんの場合はよくわかりませんでした。

 Aさんの場合、やはり65歳を過ぎて「選択申出書」が送られてきました。もともと障害基礎年金を受給していましたが、会社勤めをしていたので厚生老齢年金を受給できるようになり、障害基礎年金を支給停止しました。

 ところが、特例があって障害基礎年金を選択したほうが受給額が多くなるらしく、改めて選択申出書を提出することになりました。この辺りはよくわかりません。

 障害年金は所得税の対象外ですが、国民厚生年金は所得税が課税されます。企業年金を受給している場合は、厚生年金の代行部分も計算しないといけないようで、その辺もまったくわかりません。

 もっと若いころにしっかり勉強して、社会保険労務士の資格もとっておけばよかったと、つくづく考えさせられました。(桐)

 

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イトトンボ

 2024年9月10日(火)、おつかれさまです。

 イトトンボって最近少なくなったような気がします。子どもの頃はいっぱい飛んでいたのですが。

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 こっちはピント合っていません。スマホでイトトンボにピントを合わせるには難しいですね。しかし、暑いです。(桐)

 

 

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2024年9月 9日 (月)

保守はリニューアルされていない

 2024年9月9日(月)、おつかれさまです。

 2日間もチェックにチェックを重ねたつもりの仕事で、とんでもない見落としがありました。ショックです。

 しょげていても仕方ないので明日リカバリーすることにして、今日は単なる雑談でお茶を濁そうと思います。政治の雑談です。

 高市さんの立候補表明の記者会見をニュースで見ていて、日本の保守って本当に古いんだなと思いました。あくまで個人の感想ですから気にしないでください。

 「何よりも経済成長が必要」「経済成長をあくまでもどこまでも追い求める」「日本をもう一度、世界のてっぺんに押し上げる。できるに決まっている」。

 これは高度経済成長時代をもう一度ってことでしょうか。少子高齢化、いや超高齢化の時代に、どうやって? どうやったらできる? そこが聞きたいのに・・・・

 自衛隊については「憲法改正し、自衛隊に揺るぎない位置づけを」、非核三原則に関しては「アメリカの核抑止の下にあるのであれば、持ち込ませずという部分についてはしっかりと議論しなければいけない」。

 そうですか。でも、憲法改正しなくても国民のほとんどは自衛隊を認めているし、非核三原則が守られているなんて思っている人は極めてレアなのでは? おっしゃっているのは多くの人が認めている現状を、再確認するだけのような気がします。

 一方で新しいもの、たとえば選択的夫婦別姓制度については、否定的。

 中曽根さんが日本列島を「不沈空母」にすると言った1980年代を懐かしむような話だと思いました。40年以上経っても日本の保守はリニューアルされていないという印象です。

 経済力が一番というのなら、まず目前の物価高をどうするか。待ったなしの少子高齢化対策についてはどういうビジョンを持っているのか。そういう地に足がついた議論を聞きたいのですが、誰も語ってくれません。

 政治家が右か左かのスタンスをアピールするだけの議論を国民は望んでいません。目の前の生活という喫緊の課題と将来の不安に対する解決案を提示してほしいのだと思います。

 保守は全然新しくなっていない。そういう印象を持ちました。残念です。(桐) 

 

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2024年9月 8日 (日)

納骨日和

 2024年9月8日(日)、本日2本目の投稿です。

 とってもいい天気ですね。

 昨年7月に亡くなったお洒落なOさん。「私が死んだら、遺骨は旦那のところへ持って行ってな、高野山やで。」と頼まれていました。

 高野山のどこか探すのに苦労したけど、分骨は高野山奥の院へ。そしてご本体は倉敷の霊園へ。どうか、これで勘弁してください。

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 昨年9月に亡くなった被後見人Sさん。後見人就任直後にコロナ禍で面会禁止が続き、面会可能になってからお会いしてもほとんど何もわからない状態でした。県外のご兄弟が遺骨を引き取れなかったので、この霊園へ。

 昨年9月に亡くなった被後見人Kさん。虐待の被害者で、行政が主導して計画的に保護しました。息子が仕事に行っている間に内緒で施設に入所させた、といっても、立場を変えて見れば拉致事件であり、実行犯は私です。

 今日は、霊園での合同納骨法要です。大勢のご親族が来られていました。3人の遺骨を骨壺から出して晒の布で包み、合同墓地に納骨させていただきました。

 当時加害者とされた息子さんも、最初こそ母親を連れ戻そうとしましたが、しだいに落ち着き、母親と別れて自分が助かったと思うようになったそうです。そうでしょうね、認知症の要介護者と2人で暮らすのはたいへんですから。

 今日の納骨法要には、その息子さんも来てくれて、ご自身の手で母親の遺骨を納められました。また、彼から、別のご親族の介護について、行政を頼るようにアドバイスしているが、それでいいかと相談されました。

 いや、よかったです。拉致するときは訴えられるかもしれないと覚悟したのですが、こういう結末になると、自分の行為を正当化できますから、よかったです。

 3人ともいろいろありましたが、亡くなってしまえばそれまでです。どうぞ、安らかにお眠りください。(桐)

 

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解凍サンマがめっちゃうまい!

 2024年9月8日(日)、おつかれさまです。今日は雑談です。

 大学の夏休みは長いので、県外に出ている2号と3号が帰省し、家族5人がそろいました。ということで、旬のうまいものが食べたくなり、奥さんにサンマを注文。スーパーで購入してくれました。

 一昨年、昨年と超高級魚だったサンマが、今年は豊漁で北海道では80円で売られているとか。以前のように一尾100~150円くらいで買えるのかなと思っていたら。

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 残念ながら「生サンマ」ではなくて、「解凍サンマ」のラベル。一尾なんと300円。

 流通システムを知らないのでなんともいえませんが、去年の価格で仕入れて冷凍保存していたら、去年の価格で売らないと赤字でしょうし、安い今年の生サンマが出回る前に売らないといけないだろうし。

 値段のことはさておき、我が家のキッチングリルが壊れているので、外で火を起こして炭火焼にしました。ご近所様には、いい匂いをまき散らして、ご迷惑をおかけいたしました(笑)

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 うーん、一口食して、うまい! 内臓までめちゃくちゃうまい! 炭火で焼いたのもよかったのでしょうが、去年の魚が1年後にこの味で食べられるという冷凍・解凍技術もすごい。

 歳をとると、肉より魚なんですね。今年の秋は、サンマの塩焼きを心ゆくまで堪能できそうです。ごちそうさまでした。

 過去の記事を見ると、いろいろ書いてますね。

 2023年9月10日  2021年8月31日 

 2019年8月20日  2018年9月7日  

 さんまの塩焼きは大好きです。(桐)



 

 

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2024年9月 7日 (土)

補助を広く

 2024年9月7日(土)、おつかれさまです。土曜日ですが、今日も普通にお仕事でした。

 さて、先月補助開始審判が確定した被補助人の1か月報告を作成しました。事務員さんが起案してくれるので助かります。

民法第15条第1項

 精神上の障害により事理を弁識する能力が不十分である者については、家庭裁判所は、本人、配偶者、四親等内の親族、後見人、後見監督人、保佐人、保佐監督人又は検察官の請求により、補助開始の審判をすることができる。ただし、第7条又は第11条本文に規定する原因がある者については、この限りでない。

 私はこの「精神上の障害により事理を弁識する能力が不十分」というのが、よくわかりません。対象の範囲のとらえ方に、職種によってかなり大きな差があると思います。

 一般的に法律家は狭くとらえがちで、「この人に精神上の障害はないから後見制度は使えない」と言ってしまうケースは多いと思います。逆に介護関係者は、精神上の障害の有無に関係なく成年後見制度に持ってこようとする方が多いです。

 専門の医師に医学的に判断してもらうしかないのでしょうが、とはいっても精神科医も、診断に極めて厳密で慎重な方と、「介護者が困るだろうから」とおおらかで理解ある診断を出してくれる方と、もう千差万別です。

 困るのはパーキンソン症候群の方です。これだけでは精神上の障害とは言えません。うつや認知症を併発している方もいますが、多くの方は頭はしっかりされていて、ただ体が動かなかったり、言葉が出にくかったり。

 以前、複数の病院で暴れて警察を呼ばれた入院患者がいました。看護師に殺されるとか、海に捨てられるとか、妄想を持っていました。統合失調症が疑われましたが、専門病院で1か月薬を調整してみたら、寛解しました。

 専門医曰く、「認知症もないし、精神病じゃないから診断書は書けないよ。パーキンソンの薬が合ってなかっただけだから」。診断書を書いてくれないと本人の生活が成り立たないことを説明して、なんとか成年後見用の診断書にチェックをつけてもらったことがあります。

 冒頭の1か月報告の方もパーキンソンで、頭はしっかりしているけど体が動かない。独居で在宅介護と通所介護によって生きています。年金を降ろしに銀行に行くのもたいへんで、コンビニ払いの電気・ガス・水道の支払いが滞りがち。

 先週は実際にガスを止められ、昨日は電気を止めますと、私の事務所に電話がかかってきたところです。請求書を自宅に郵送しているにもかかわらず、料金の支払いがないので供給を止める。事業者としては当たり前です。

 ヘルパーさんもお金のことは踏み込むことができません。どうしても補助人が必要です。ライフラインの料金を口座引落にしたり、生活費を届けたり、介護関係の費用を払ったり、金銭管理をする人が必要です。

 判断能力は十分あるんですが、無理くり「精神上の障害により事理を弁識する能力が不十分」として補助を使わざるを得ません。生活保護やギリギリの年金で生活している方が多く、任意後見・任意代理は費用面で使えません。

 独居で低所得で高齢で身体的障害を抱えている方、補助を広く考えて使わざるをえない場面は非常に多いと思います。本人の同意がありさえすれば、精神上の障害や事理弁識能力によらず、補助の制度が使えるようになったらいいと思います。(桐)

 

 

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2024年9月 6日 (金)

東電のデブリ作業ミスに思う

 2024年9月6日(金)、おつかれさまです。

 今日の朝刊の記事です。私は脱原発論者なので、こういう記事についてはすぐ食いついてしまいます。ただの確認ミスで、大きな事故ではなかったからいいじゃないかとも思えるのですが。

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 でも、本当は確認ミスではなくて、誰も確認をしていないということが問題なんですよね。事故ではないのは原子炉への挿入前に気づいたからであって、実際に挿入していたらどうなっていたんだろうと。挿入できないのかな、知らないけど。

 こういうことって、決して他人事ではなくて、うちの事務所でもありそうです。相談時には本職が話を聴いて受任し方針を立てますが、その後は事務員に任せることが多いです。そしたら後で、ん? どういうこと? てことがやっぱりあります。

 一つの仕事の工程を管理者がトータルで見ていないと、どこかにミスが生じます。でも書類の点検は別の人がやったほうが間違いを発見できるのも確かです。つまり、複数の人間が関わるとき、二重にチェックできることもあれば、お互いに相手任せにしてしまうこともある。

 「人のふり見て我がふり直せ」ってことですね。気をつけましょう。

 ただ、東電のこの問題は原発だということ、そして同じ社内の人間の相手任せではなく、東電→下請の三菱重工→協力会社という多重構造の中でのミスだということ。この辺が根深いんです。(桐)

 

 

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2024年9月 5日 (木)

妄想を妄想で終わらせない

 2024年9月5日(木)、おつかれさまです。今日はたいへんな一日でした。

 朝、本日提出予定の書類を仕上げている最中に携帯が鳴り、今から搬送するから救急車に乗ってほしいとのこと。とりあえず事務員さんを身代わりに差し出しておいて。

 大急ぎで書類を完成させて救急病院に駆けつけ、事務員さんからバトンタッチ。被後見人さんは低血糖による意識障害。血糖値は25。ブドウ糖点滴によって回復したので、本人を車に乗せ、4時間後にショートステイに戻る。

 その1時間後に携帯が鳴り、「また低血糖を起こしたので救急搬送する、今度は入院させてほしい」と。血糖値は27。本日二度目の救急搬送で、結局午前11時から午後6時30分まで某病院の救急外来。これじゃ他の仕事はできません。

 夜は、その病院の近くの日本酒の店「寿」さんで、夢追い人たちの秘密会議。 

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 まったけの土瓶蒸し、おいしゅうございました。

 夢を追いかけ実現するために、妄想を妄想で終わらせないために、微力ながらお手伝いすることになりそうです。(桐)

 

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2024年9月 4日 (水)

ピオーネをいただきました

 2024年9月4日(水)、おつかれさまです。

 桃が終わると露地物ブドウの季節です。県北の依頼者が美咲町産のピオーネを送ってくれました。ありがとうございます。

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 昨日は足守に行くと赤とんぼのたくさん群れていて、暑いけれど確実に秋はやってきているんだなと思いました。

 今日のブログはこれだけです。おつかれさまでした。(桐)

 

 

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2024年9月 3日 (火)

パーキンソンと大谷翔平と安富牧場

 2024年9月3日(火)、おつかれさまです。

 業務日誌です。午前中は、元気がありすぎて常に周囲を困らせている被補助人Tさんのアパート探し。施設に居てほしいのに、どうしても出ていきたいようです。

 午後は、在宅でパーキンソンの被補助人Fさんを緊急訪問。在宅の限界かどうか相談をした後は、車で片道45分、岡山市足守の少し先の施設に入所中の、やはりパーキンソンの被補助人Mさんを訪問。

 私はパーキンソンの方を3名担当していますが、3名とも認知症ではなく判断能力があります。筋肉が硬直して歩行困難になり、手が動かなくなり、進行するとしゃべるのも難しくなります。意思疎通が難しいけれど、しっかり意思はあります。

 本人の性格によると思いますが、うつ状態になりやすく、薬の副作用で幻覚が見えることもあって、統合失調症と誤解されることがあります。薬価が高いので老健入所が困難で入所施設の選定には苦労します。

 今日訪問したMさんは自力では全く動けません。手の指を動かすことはできるし、小さな声でしゃべることはできるので、時々私に電話をかけてきますが、言葉をうまく聞き取れず、ちゃんと理解するためには会いに行かなければなりません。

 ガラス越しの面会で40分近く話してきました。「生きていてもしょうがない、早く死にたい」ともらすのはいつもですが、「大谷翔平を見て、あんな子がおるんじゃな、すばらしいな、パワーをもらえる」ともおっしゃっていました。

 私は「『動けない体で生きていてもしょうがない』としょっちゅう言うけど、それでもがんばっているMさんにパワーをもろうたわ。ありがとう」と返して帰ってきました。いや、ほんとですよ。生きているだけですごいんですから。

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 足守を通ると、どうしても立ち寄ってしまう、高梁川日記で度々紹介している安富牧場のジェラート。今年の夏は初めてです。

 私は「瀬戸内の塩」の甘じょっぱさが好きで、これと合うベストの組み合わせを探していて、「ミルフィーユ」を試してみました。

 いいです。おいしいです。ミルフィーユの生地がこれまたいい仕事をしています。Mさんに食べさせたいなと思いながらも、一人で美味しくいただきました。

 しかし、ダブルで600円は高い! 以前は450円だったのに・・・何もかも値上げです。(桐)

 安富牧場のジェラートに関する高梁川日記の記事は、

 2023年7月1日 「うな牛」が食べたい」

 2021年5月2日 「安富牧場のジェラート」

 

 

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2024年9月 2日 (月)

保安林1筆のために・・・

 2024年9月2日(月)、おつかれさまです。

 相変わらず暑い日が続きますが、今日から9月です。時が経つのは本当に早いもので、2024年ももうあと4か月になりました。抱えている案件を少しでも減らすよう、がんばりましょう。

 さて、業務日誌です。

 相続登記の依頼を受けて18か月かかって完了し、本日登記済を依頼者に引渡しました。発端は国土交通省からの1通の手紙。西日本豪雨被害を受けての高梁川の改修工事の過程で、相続登記未了の保安林の存在が明らかになり、相続登記をするようにとのこと。

 依頼者から遡って被相続人(曾祖父)の戸籍をとってみると、慶應元年生まれ。相続人の数こそ14人と少なめでしたが、1つの相続関係説明図の中で第14次まで数次相続が発生していました。

 戸籍集め自体は機械的な作業なので楽と言えば楽ですが、本件の問題は相続人が特定できた後で、14人のうち3人がなかなか印鑑を押してくれない。手紙を複数回出しても電話をかけても。

 依頼者だって、どこにあるかもわからない保安林1筆がほしくて依頼しているわけではありません。印鑑を押さない人がもらってくれればいいのに・・・というのが正直なところ。

 印鑑を押さない人の名義にできるってルールはどうかな? 非課税物件で固定資産税の負担はないのだから、物議を醸したパリ五輪柔道団体戦のようにルーレットで決めるとか。

 そもそも自治体が非課税物件も固定資産税課税台帳に記載して、納税通知書の土地家屋明細に記載して通知していれば、保安林や墓地や用悪水路の相続漏れは起こらないのに・・・。

 依頼者は、たまたま名義人の長男の長男の長男であるという、それだけの偶然で、決して安くはない戸籍請求手数料と登記費用を負担しなければならない。さらには全く付き合いのない親族に頭を下げて印鑑をもらうという精神的な負担もある。

 「負動産」の相続は、本当に深刻な社会問題です。本件では、18か月もかかったけど、最終的に全員が協力してくれてなんとかなりました。でも単に相続登記を義務化するってだけじゃなくて、もっと何か合理的な方法を考え出さなきゃいけないような気がします。

 おつかれさまでした。(桐)

 

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2024年9月 1日 (日)

久々の宅配ピザ

 2024年9月1日(日)、おつかれさまです。

 今日は9時に出勤したけど、再転相続と破産でよくわかんなくなって、頭の中はウニ、ウニ、バフンウニ・・・。奥さんも昨日のママさん飲み会で重要な任務ができてしまったみたいで、料理を作る気にならないらしい。

 そこで、我が家にしては珍しくピザを頼むことにしました。なんでピザかというと、昨日たまたまジョブチューンを見たから。

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 某宅配ピザチェーンのメニューで、満票を取った第2位のマルゲリータ。ナポリの師匠に食べさせたいとPIZZA大使が絶賛したマルゲリータをクリスピーで。美味しゅうございました。

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 そして第1位の熟成パンチェッタと瀬戸内レモンソース。レモンの味がしっかりします。爽やかですね。

 総じて美味しかったけど、イケてない点が1つ。

 電話でテイクアウトの注文をして、店舗に受け取りに行ったら、「配達に行っています」。うそっ! 確かに料金はテイクアウトの計算なんですが、なぜかデリバリーの指示が出たみたいで。

 店から配達のバイトに連絡してもらったら「今着いたから大丈夫です」とのこと。それじゃあ、お金だけ払って帰ろうと、家に電話をしてみたら、まだ届いてないと。

 何度かけてみても、届いていない。店に確認したら、配達先がなんと、私の前住所だった。携帯電話の番号で以前の宅配の記録が抽出されるんですね。しかも16年前に注文した記録で。ちょっと呆れました。(桐)

 

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