初回1年報告はたいへんです
2024年9月14日(土)、おつかれさまです。
ちまたでは今日から三連休ですが、それにしても暑いですね。今日は訪問は1件だけで、きほん事務所内仕事だったので冷房の中で過ごせたのですが、外に出るとむっとする暑さに襲われます。
さて、業務日誌です。
今月は法定後見の1年報告書を5件家裁に提出する予定で、うち2件が初回の1年報告です。優秀な事務員さんが起案してくれ、私はそれを修正するだけでいいので、とても助かっています。
ただ私の場合は特にかもしれませんが、初回の1年報告はとにかくたいへんです。成年後見制度を利用しようとする場合、何が何だかわからない状況だからこそ、後見人等が必要だからです。
先月の初回1年報告は、心筋梗塞で心肺停止状態で救急搬送され一命を取り留めたものの、現在も意識障害が継続している独居自営業の方。税務申告を一切しておらず、住宅ローンほか多額の負債があって、親族の関与がなく事情がわからずたいへんでした。
今月の初回1年報告は、脳出血で搬送され現在も意識障害が続く農業者と、火事で焼け出されて家を失い施設入所した高齢者。
不幸な事故により自身の能力が低下し、家族がおらず、本人は何も準備をしていないために(それが普通ですが)、就任後は手探り状況で財産調査に着手します。
1か月報告は期限を切られているのでわかる範囲で提出し、その後も調査を継続し、全容が明らかになった時点で処理すべきものは処理して、ようやく安定した状況になります。自営業の方なんてかなりたいへんです。
私の場合、救急搬送されて引き受けるケースが多いので特別なのかもしれませんが、そんな事情で、初回の1年報告書と2回目以降の1年報告書は、書類の量が3~5倍も違います。
裁判所への報告はあくまで報告であって、本来の後見業務の意義はご本人の支援にあります。報告の制度は、できるかぎり簡単にしてほしいと思うこの頃です。(桐)
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