15年前の支部再編の目的
2025年3月19日(水)、おつかれさまです。
本日2本目の記事です。この記事は全くの内輪ネタですので、一般の読者の方、ご容赦を。
さて、今日は岡山県司法書士会倉敷支部の今年度第7回目の理事会でした。
今年度決算、来年度予算案を協議する中で、倉敷支部に事務局運営基金という特別会計があり、それを設けた経緯を説明する中で、岡山県司法書士会の2010年の支部再編に触れないわけにはいきませんでした。
倉敷では以前から、司法書士会倉敷支部と土地家屋調査士会倉敷支部、双方の公嘱協会という4団体で資金を出し合って、常勤事務局員1名を有する倉敷合同事務局を運営してきました。
ところが、2010年の岡山県司法書士会の支部再編により、倉敷支部は新見・高梁・笠岡の旧3支部を吸収して広域倉敷支部となり、他方調査士会はそのままだったため、合同事務局における両会の業務量のバランスが崩れました
そうしたこともあって、一時期、合同事務局廃止論や調査士会側からは司法書士会側の負担増を求める意見があり、危機感を持った当時の司法書士会倉敷支部の役員たちは、仮に単独となったとしても最低3年間は事務局は維持しようと考えました。
一般会計に多額の繰越金を置いておくより、事務局運営基金という形でいざというときの担保にした方がいいだろうという判断で特別会計を設置したのだと思います。
ですから、特別会計を作った背景に15年前の司法書士会の支部再編問題があったことは間違いありません。支部再編については、高梁川日記2010年5月9日の2本の記事を読んでいただきたいと思います。
特に2本目の記事「支部再編今後の課題」では、支部再編の狙いについて当時の支部再編検討委員会の報告書からの引用がありますので、岡山県司法書士会のみなさんにはぜひこれを読んでいただきたい。
再編の目的は、支部の数を減らすことではなく、多くの会員が事業執行に関与することにより、支部を活性化することにある。
だそうです。さて、15年後の今、支部は活性化したでしょうか。組織は規模が大きくなればなるほど、人任せになり、活動は停滞するのではないか、小さな単位の方が活動的なのではないか、そんな気がしています。(桐)
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