今週の1冊

2023年11月25日 (土)

引きこもりの7割は自立できる

 2023年11月25日(土)、おつかれさまです。

 今朝の空はメッチャ青かった。それだけ空気が澄んでいたんでしょうね。

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 さて、今日は本屋でひきこもりに関する本を何冊か購入して、イッキ読み・・・のつもりが、2冊しか読めませんでした。

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 認定NPO法人ニュースタート事務局の二神能基さん、久世芽亜里さんの「引きこもりの7割は自立できる」(新潮新書)は、30年間の活動実績の結論とも言うべき内容で、たいへん説得力がありました。支援者にも親御さんにもお薦めの一冊です。(桐)

 

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2023年8月20日 (日)

無戸籍の日本人

 2023年8月20日(日)、暑かったですね。日中は全国研修会で岡山駅周辺にいたのですが、岡山市の最高気温は36.6℃だったようです。体温と変わらないですよね。おつかれさまです。

 無戸籍問題の分科会を拝聴しました。令和6年4月1日から改正民法が施行されますが、無戸籍解消につながるかどうかは疑問です。

 少なくとも後婚が法律婚であれば、婚姻後に生まれた子は後夫の子と推定されることになりますが、法律婚を望まない場合は推定されません。

 講師の井戸まさえさんの本を2冊購入しました。集英社文庫の「無戸籍の日本人」、岩波新書の「日本の無戸籍者」。時間を作って読みたいと思います。 

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 法務省のサイト「無戸籍でお困りの方へ」をご覧ください。(桐)

 

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2020年5月28日 (木)

司法書士西山英三郎氏に感謝

 2020年5月28日(木)、おつかれさまです。

 高梁川日記には「今週の1冊」というカテゴリーがある。元来、読書は嫌いではないので、ブログを始めた頃は月に3~4冊は読めるだろうと思っていた。

 ところが、現実はさにあらず。直近で終日仕事を休んだのは、3月22日「蒜山ログで海鮮バーベキュー」の日である。それ以来67日間連続で休みなく仕事をしている。

 当然、読書をする暇がないので、このカテゴリーの記事は極めて少ない。直近の記事は2019年1月4日で、もう1年5か月も前である。

 そんなブログ事情を察してというわけではなく、ネタ提供の意図も全くないとは思うのだが、尊敬すべき先輩司法書士より、本日一冊の本が事務所に届いた。

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 「成年後見人の事件簿」(司法書士西山英三郎著)。とにかく、軽くさっと読めて、ふわっとした暖かい気持ちになれる。

 現実には四苦八苦し、ときには死ぬ思いで必死に仕事をしてきた著者の闘いの記録なのだが、それが豊かなの表現力のせいか、決して事件の重さを感じさせない。

 おそらく著者は、被後見人がどのような方であろうと、その方の人生を否定せずにあるがままに受け入れているのであろう。いわば人生肯定のエピソード集と受け止めた。

 高梁川日記への暖かいお手紙も同封されており、ありがたいことに、私も元気をいただいた。

 今、ちょうどうちの女房が読んでいるが、明日は事務所の事務員たちに回し読みしてもらおうと思う。

 文章には人を励ます力があるということを改めて教えていただきました。無理をされる御歳ではないと存じておりますが、なにより末永くご活躍いただきたいと、心よりお願い申し上げます。

 ありがとうございました。(桐)

 

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2019年1月 4日 (金)

「地面師」

 2019年(平成31年)1月4日(金)です。おはようございます。
 正月の間に読んだ本を紹介します。

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 帯には「全国の不動産関係者、銀行員、デベロッパー社員、弁護士・司法書士、必読の書」と書かれています。筆者は、週刊新潮から独立して数々の賞を受賞しているノンフィクション作家の森功さん。

 「地面師」と呼ばれる詐欺集団とは、どのような連中なのか。五反田積水ハウス事件、新橋白骨死体事件、富ヶ谷台湾華僑事件、アパホテル溜池駐車場事件、なりすまし不在の世田谷事件・・・・・、これらの不動産詐欺事件は、どのように仕組まれ実行されたのか。

 読了後、一司法書士として、何か教訓になりそうなことはないか、自分なりに考えてみました。

(1) なりすましではパスポートが偽造されるケースが多いのかもしれません。恥ずかしながら、私は司法書士になって以来パスポートで本人確認をした記憶がありません。慣れてない分偽物を出されたときに違和感を感じにくいかもしれません。

(2) 不動産登記法23条4項2号の公証人による本人確認の認証が悪用されるケースが多いようです。市役所で他人の印鑑を改印して印鑑登録証明書を詐取することは簡単です。その印鑑登録証明書と実印を使って公証人に本人確認をさせることも簡単にできそうです。売主が公証人の認証を使う場合には、疑ってかかった方がいいかもしれません。

(3) 決済当日に初めて所有者と顔を合わせる司法書士にとって、書類の偽造をその場で見破ることは困難かもしれません。ただ、積水ハウス事件ではなりすまし犯が司法書士に干支を聞かれて間違えて答えているし、台湾華僑事件では印鑑登録証明書の生年の記載がパスポートのそれと一致していないことに司法書士は気づいていた。おかしいと思ったときに、取引を流してもいいという覚悟が持てるかどうか。

 その他にも、やたら登場人物が多い場合、特に複数の会社が入ってくるような決済は疑ってかかる必要がありそうです。

 東京は怖い・・・・・。それが読後の率直な感想でした。(桐)

 

 

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2017年7月11日 (火)

おじさん図鑑

 7月11日(火)です。お疲れ様です。今日はほんとに暑かったです。この夏、大丈夫かなと思うくらい体力と気力が残っていません。

 さて、ブログを書こうとパソコンに向かっていると、中学生の娘が「これを読んでみぃ」と持ってきました。

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 中学校の図書館で借りてきたみたいです。

 単にこういう本を面白がっているだけなのか?

 それとも何かのメッセージが込められているのか? 

 うーん・・・・・・もう寝よう。(桐)

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2016年9月 4日 (日)

3・11とチェルノブイリ法

 9月4日(日)です。おつかれさまです。

 昨日は、一応来賓ということで、中国ブロック青年司法書士協議会の総会に参加してきましたが、総会の前の研修が実によかった。

 「3・11とチェルノブイリ法と法律家の果たすべき社会的役割」というテーマです。

 第1部は基調講演 「原発事故5年後に確立された「チェルノブイリ法」-認め合いを可能にする法律のことば」 というタイトルで、講師は関西学院大学災害復興制度研究所研究員の尾松亮先生。

 「東京電力原子力事故により被災した子どもをはじめとする住民等の生活を守り支えるための被災者の生活支援等に関する施策の推進に関する法律」(子ども被災者支援法)の策定に関わった研究者の方です。

 第2部は、日司連統合災害対策本部の髙橋文郎先生、福島の子供たちを守る法律ネットワーク代表の福田健治弁護士、元福島県弁護士会・現広島弁護士会所属の石森雄一郎弁護士のパネルディスカッション。

 なかなか感動的なお話ばかりで、心を揺さぶられてしまいました。

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 尾松先生の著作本、買っちゃいました。

 明日の理事会の準備をしないといけないのに、仕事もしないといけないのに・・・今日一日「新版 3・11とチェルノブイリ法」を読んでいました。

 チェルノブイリの先例に、いい意味でも悪い意味で学ぶことができるのに、日本の政治には学ぼうという気持ちがないような気がしてなりません。

 私たちに何ができるか、何をすべきか。考えさせられるのですが・・・答えはすぐに出ないので、とりあえず、この本のこと宣伝しておきます。(桐)

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2015年8月17日 (月)

憲法主義

 8月17日(月)です。今日は涼しかったですね。このまま秋になればいいのに。

 ここのところずっと忙しかったけど、昨日本を1冊読みました。

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 わかりやすいです。(桐)

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2014年10月25日 (土)

袴田事件を裁いた男

 10月25日(土)です。お疲れ様です。この本を読みました。

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 裁判官になろうなんて思ったこともないし、なれるはずもないのだけれど、ほんとにすさまじい人生だと思いました。

 最後の江川紹子さんの後書きがいいですね。袴田事件にかかわった裁判官の実名をすべてあげて、「ここでいちいち判決や決定に携わった裁判官の名前を挙げたのは、袴田巌さんが半世紀にわたって殺人犯として身柄拘束された悲劇は、これらの裁判官が、その職責を果たさなかったために起こったものだと思うからだ。」と書いている。

 職責・・・・・・重い言葉です。(桐)

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2014年8月26日 (火)

モンブランに立つ

 こんにちは、8月26日(金)です。さて、最近読んで感銘を受けた本を紹介します。

 「モンブランに立つ ~生きがい療法~と勇気あるガン患者たちのドラマ」 平尾彩子著 リヨン社 

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 一気に読みきって、爽快な感動に包まれました。心の中で拍手をし、大きくうなずきました。

 1987年夏、7人のガン闘病者がヨーロッパアルプスの最高峰モンブランに挑戦したこの実話は、当時新聞やテレビでも大きく報道されたようです。恥ずかしながら私は全く知りませんでした。本書は、その挑戦に「記録係」として随伴された著者の力作です。

 登場人物の7人のガン患者が、その経歴、家族、生活環境、性格や考え方、ガンと闘ってきた経緯等が丁寧に紹介され、それぞれがその個性を発揮しながらモンブラン登頂という巨大な目標に向かって進んで行く。

 おそらく7人はごく普通の人なんだろうけど、まるで黒澤明監督の映画「七人の侍」のように勇ましくて、それでいてやはり普通の人だから人間くさい。作り話ではなくて、とにかく実話だからすごい。ヒューマン・ドキュメントです。人間の生きる力は素晴らしいものだと感動し、そして励まされます。

 一昨年、胆管のガンで亡くなった義母は、生前山好きでスイス旅行をしたこともありました。読書好きでもありました。発見されたときはすでに手遅れの状態でしたが、闘病中にぜひ読ませてあげたかった。

 この本は、「生きがい療法」の提唱者で、このモンブラン登山の同行医を務めた伊丹仁朗先生から直接いただいたものです。こういう出会いがあったことを、うれしく思います。私の父も肺ガンの宣告を受けています。誰でも、私自身も、明日にでもそういうことがあるかもしれません。そのときはジタバタするでしょうね。思いっきりジタバタしたいですね。

 私の感想はともかく、みなさんにお勧めしたい一冊です。(桐)

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2013年12月13日 (金)

はじめての憲法教室

 おはようございます。12月13日です。昨日は、審判が確定した被保佐人さんの介護サービス契約、医師の病状説明、施設入所申込、銀行への届出、自宅の家探し等々で、他の仕事は何も進みませんでした。丸一日動いても一年後でないと収入にならないのがこの仕事のつらいところ。それまで事務所の体力が続くことを祈るばかりです。

 さて、話は代わりますが、久々に書籍の紹介です。

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 はじめての憲法教室-立憲主義の基本から考える

 水島朝穂教授と学生とのゼミでのやりとりを通じて、日本国憲法が見えてきます。資格試験受験のために法律を初めて勉強した私にとっては、フィールドワークやゼミでのディスカッションを通じて憲法への理解を深めて行く、こうした学習実践がとても新鮮に映りました。中年社会人を対象にした憲法ゼミがあってもおもしろいそうですね。

 映画「ジョニーは戦場へ行った」から、民主主義とは若者を戦争へ追いたてるもの・・・なんていう、民主主義と立憲主義との関係についての考えさせられる考察があったりしてて、立憲主義を知っている人にも、興味深くなおかつ軽く(失礼)読める本です。

 先日ある飲み会で、某短大の先生から、「アメリカでは保守派の人ほど立憲主義を大切にする。幼稚園から立憲主義の教育をやっている。」という話を聞いて、驚きでした。子どもたちにどうやって立憲主義を教えて行くんでしょうね。興味が湧いてきます。(桐)

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