脱原発

2025年5月17日 (土)

台湾が脱原発

 2025年5月17日(土)、おつかれさまです。

 今日は暑かったですね。もう完全に夏です。昨日いただいた花束がきれいです。本当にありがとうございました。

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 さて、本日、台湾で第3原発2号機が運転を停止し、稼働中の原発がゼロになったようです。台湾の与党民進党は、2011年の福島第1原発の事故以来、脱原発政策を党是とし、自然エネルギーへの転換を進める方針です。

 他方で、台湾立法院で多数を占める野党勢力は、電力不足や電気代の上昇を懸念し、原発の稼働期限を最長20年延期できる法案を成立させたといいます。原発を巡ってはどこの国でも同じような議論があるようです。

 ところで、日本政府はというと、これは昨年12月の新聞ですが、

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 原発への依存を可能な限り低減していくという、東日本大震災以来の方針を転換し、原発の敷地外建て替えまで容認し、明らかに原発回帰の方向に向かっています。

 福島第1原発の事故以来、関係のないドイツや台湾が脱原発に舵を切り、当事国の日本は、喉元過ぎればなんとかで原発回帰にシフトしていくという、なんだか不思議なことになっています。

 進行中の浜岡原発の解体工事では、低レベル放射性廃棄物の処分先もまだ決まっていないようです。放射性廃棄物というゴミを出し、そのゴミの処分方法さえ定まっていない。原発への依存は低減していくべきだと思うのですが。(桐)

 

 

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2025年4月18日 (金)

柏崎狩場原発県民投票条例案否決

 2025年4月16日(金)、おつかれさまです。

 新潟県の柏崎刈刃原発の再稼働問題で、新潟県議会は、原発再稼働の是非を問う住民投票条例案を自民党などの反対多数で否決しました。

 これまで原発立地県の議会で条例案が審議されたことは6回だそうで、6回とも否決されています。今回が7回目です。

 原発の再稼働には法律上の根拠はないものの、事実上地元同意が必要とされています。地元同意には県も含まれ、県知事が同意するか否かの判断に、県民の意見を適正に反映させようというのが、この条例の趣旨です。

 私は再稼働に反対ですが、反対であれ、賛成であれ、県民世論を明確にするために県民投票はやってみればいいのにね。なんで住民投票をすること自体に反対するのでしょう。その辺が理解できないです。

 柏崎狩場原発再稼働の是非を県民投票で決める会のホームページをご覧ください。(桐)

 

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2025年3月18日 (火)

浜岡2号機 解体に着手

 2025年3月18日(火)、おつかれさまです。

 今日は夕方から天気が崩れてメチャクチャ寒くなりました。3月というのに九州でかなりの大雪が降ったようです。

 東京ドームではMLB開幕戦、ドジャースVS.カブス、山本由伸VS.今永昇太、朝から晩までテレビは大谷フィーバーですね。

 いしだあゆみさんが亡くなったという悲しいニュースもありました。数多ある注目すべきニュースの中で、今日はこれ。

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 商業用原発の原子炉の解体が始まるのは国内では初めて。計画では2042年までかかるそうです。営業運転をした期間が1978年から2009年の31年間。そして営業停止から廃炉が完了するまでが予定では33年間。

 廃炉が完了しても放射性廃棄物の処分方法が決まっていないので、それが決まるまでは建屋内で保管するそうです。これほどの長い期間、人生の大半をかけてこの作業に携わる方もいるのでしょう。

 欧米では廃炉作業の技術が確立しているそうですが、日本では初めてです。欧米と日本が違うのは、日本は処分場が決まっていないということ。最終的な処分方法がないにもかかわらず、建設し、運転し、そして解体という流れです。

 現在、国内の廃炉が決まった原発は24基あると言われています。原子炉の解体はこれから大きな問題になっていくはずなので注目しています。(桐)

 

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2024年11月 9日 (土)

「最大限活用」しないでほしい

 2024年11月9日(土)、おつかれさまです。

 1986年4月26日チェルノブイリ原発事故以来の反原発論者の私としては、この記事は残念です。

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 11月8日の朝刊1面トップが「福島第一原発 デブリ初回収」の記事、翌9日の朝刊1面トップ原発が「政府経済対策案 原発「最大限活用」」の記事です。

 「デブリ初回収」とは言っても、全量880トンと推定されるうち、事故から13年半後に5ミリ大(3グラム以下)を試験的に取り出したにすぎません。

 何にしても最初の一歩は常にそんなものとも言えますが、しかし東電が設定した2041~2051年に廃炉完了という工程表がもう無理な目標というのは誰もが思っていることでしょう。100年経ってもできないかもしれない。

 だいたい取り出した880トンものデブリをどう処理するかは、まだ決まっていないどころか、検討さえされていません。こういうのを「無計画」というのでないかと思いますが。

 ひょっとしたら、政府の方々もデブリが取り出せるなんて本気で思っていないからこそ、処理方法を検討していないのかもしれません。取り出せたら取り出せたで、次の世代の政治家が考えればいいと思っているのかも。

 電気代が高いから何とか対策しないといけないのも、化石燃料に依存していては環境負荷が大きいのも、十分わかったうえで、それでも原子力の安全神話が崩れた以上、原発の「最大限活用」はやめてもらいたいと切に願います。

 結局、現代の我々が楽な生活をするために、将来の世代にツケを回しているだけですから。原発もそうだと思います。(桐)

 

 

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2024年10月30日 (水)

女川原発再稼働

 2024年10月30日(水)、おつかれさまです。

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 私は脱原発派なので、このニュースはとても残念です。いくら防波堤を高くして津波対策しても、直下型地震が起きたら、ミサイル攻撃を受けたら、テロリストに占拠されたら、第一核廃棄物の処理方法は何も決まっていない。日本には廃炉の実績さえない。

 考え直したほうがいいと思います。(桐)

 

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2024年9月18日 (水)

原発ゼロを誰も言わない

 2024年9月18日(水)、おつかれさまです。

 今日は業務ネタではなくて、新聞記事からです。 

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 福島第一原発の事故から13年6か月。廃炉に向けての作業の入り口であるデブリの試験的取り出しの段階で何度も躓いています。

 廃炉にする技術さえないのに、原発を次々に再稼働させるのはどうかと思います。

 原発ゼロを主張していた河野さんがその主張を降ろし、立憲民主党の4候補もトーンダウンし・・・。

 自民党も野党も違いがなくなるよう気がして残念な気がします。

 原発ゼロへの道筋を具体的示してがんばってほしいものです。(桐)

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2024年9月 6日 (金)

東電のデブリ作業ミスに思う

 2024年9月6日(金)、おつかれさまです。

 今日の朝刊の記事です。私は脱原発論者なので、こういう記事についてはすぐ食いついてしまいます。ただの確認ミスで、大きな事故ではなかったからいいじゃないかとも思えるのですが。

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 でも、本当は確認ミスではなくて、誰も確認をしていないということが問題なんですよね。事故ではないのは原子炉への挿入前に気づいたからであって、実際に挿入していたらどうなっていたんだろうと。挿入できないのかな、知らないけど。

 こういうことって、決して他人事ではなくて、うちの事務所でもありそうです。相談時には本職が話を聴いて受任し方針を立てますが、その後は事務員に任せることが多いです。そしたら後で、ん? どういうこと? てことがやっぱりあります。

 一つの仕事の工程を管理者がトータルで見ていないと、どこかにミスが生じます。でも書類の点検は別の人がやったほうが間違いを発見できるのも確かです。つまり、複数の人間が関わるとき、二重にチェックできることもあれば、お互いに相手任せにしてしまうこともある。

 「人のふり見て我がふり直せ」ってことですね。気をつけましょう。

 ただ、東電のこの問題は原発だということ、そして同じ社内の人間の相手任せではなく、東電→下請の三菱重工→協力会社という多重構造の中でのミスだということ。この辺が根深いんです。(桐)

 

 

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2024年7月27日 (土)

敦賀原発2号機再運転不可か

 2024年7月27日(土)、おつかれさまです。

 原子力規制委員会が、日本原子力発電敦賀原発2号機が新規制基準に適合していないと判断したようです。

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 敷地内に複数の活断層が通っていて原発の立地場所としては不適切との判断です。元旦に能登半島地震があったばかり、やっぱり怖いですよ。

 火山国・地震国の日本は、もっと地熱発電に力を入れるべきではないでしょうか。(桐)

 

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2023年7月11日 (火)

基準180倍のセシウム

 2023年7月11日(火)、おつかれさまです。

 7月9日の山陽新聞に載っていたこの記事が気になりました。

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 福島第1原発の港湾内で捕獲されたクロソイから基準値の180倍のセシウムが検出されたというニュースです。

 2つの疑問があります。

 小学生の頃、学校で習ったような記憶があります。放射性元素って、海の中の食物連鎖でプランクトンから小魚へ、その小魚を食べるより大きな魚の体内へと、次々に蓄積され濃縮されていくという話でした。

 トリチウムの基準以下に希釈して海洋放出するというのですが、いくら希釈しても食物連鎖で濃縮されていくなんてことはないんでしょうか。また、希釈しなくても海洋放出したら、自然に希釈されるのではないでしょうか。的外れな疑問だったらすいません。

 もう一つの疑問は、「処理水」と「汚染水」という言葉の問題です。日本のマスコミは「処理水」という文言を使っています。韓国では「汚染水」という文言を使っていて、「処理水」を「汚染水」と呼称する韓国の世論がおかしいというような論調さえあります。

 でも、日本のマスコミも少し前までは「汚染水」と言っていたのです。いつの間にか「処理水」に変わってしまったみたいです。(桐)

 フクシマ汚染水問題: 高梁川日記 (txt-nifty.com)

 

 

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2023年5月25日 (木)

女川原発差し止め訴訟 一審は門前払い

 2023年5月25日(木)、おつかれさまです。

 今日の朝刊から。

 「女川原発 差し止め認めず 避難計画不備訴え棄却」

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 この判決の意味がよくわかりません。争点は避難計画の実効性ですが、その判断を回避し、「原告らは危険について具体的な主張立証をしておらず、運転再開による危険を認めるに足りる証拠がない」として、門前払い判決です。

 以下は、私見です。

 運転再開による危険性を住民側が個別具体的に立証することは不可能であること。

 一般的抽象的な危険性があるからこそ、国が避難計画を定めることを義務付け、東北電力がこれを定めていること。

 福島第一原発の事故の経験から原発の運転再開に危険性があることは公知の事実と言えること。

 運転再開が一般的抽象的な事故の危険性を伴うことが公知の事実である以上、安全性の立証責任は東北電力が負うべきこと。

 そう考えれば門前払いは失当だと思うのですが・・・・(桐)

 

 

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